資産運用の歴史を塗り替えるか?「クリプト系ヘッジファンド」が加速

情報元: ZUU online
元記事: 資産運用の歴史を塗り替えるか?「クリプト系ヘッジファンド」が加速

このページは上記記事の情報を引用して構成されています。全文を読むには、「元記事」リンクをご利用ください。

―― 以下引用 ――

「クリプト系ヘッジファンドの当たり年」といわれた2017年、金融調査会社Autonomous NEXT(オートノマス・ネクスト)のデータ(2017年11月7日公開)によると、新たに90件を超えるクリプト系ヘッジファンドが設立され、合計126件に達している。現時点での運用総額は30億ドルと推定されているが、将来的には80億ドルに膨れ上がる可能性を秘めている。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)やCBOEグローバル・マーケッツ、ナスダックまでもが、ビットコインの先物取引を開始、もしくは準備を進めている今、クリプト系ヘッジファンド市場はますます加熱しそうだ。

クリプト系ヘッジファンドと6種類の投資戦略

ヘッジファンド

(画像=Gustavo Frazao/Shutterstock.com)

Autonomous NEXTは自社で収集したデータに基づき、クリプト系ヘッジファンドを以下にあげる6種類の投資戦略に細分化している。

1.リキッド・ベンチャー(トークンに投資)
2.トレード(仮想通貨トレーダー、ヘッジファンド・マネージャー)
3.AI(人工知能)・クォンツ(計量的に銘柄を評価する手法)
4.ファンド・オブ・ファンズ(優良ファンドに分散投資するファンド)
5.トークン・バスケット(複数のトークンをまとめて一つのファンドと見なす)
6.パッシブ・クリプト・インデックス

新たに設立されたクリプト系ヘッジファンドの戦略で多くの割合を占めているのは、仮想通貨トレーダーやヘッジファンド・マネージャーが運用するトレードと、リキッド・ベンチャーを用いたものだ。

著名ヘッジファンド・マネージャー、実業家の参入が機関投資家に影響を与える

クリプト系ヘッジファンドの急増が、ビットコインを筆頭とする仮想通貨価格の高騰に後押しされた結果であることは疑う余地もない。クリプト市場を加熱させているICOの調達総額が37億7,500万ドル(Coindesk2014年2月上旬~2017年10月末データ)を突破するなど、尋常ではない盛り上がりを見せている。

その大半が現状では実績に乏しく小規模なファンドであるため、現時点では投資をためらう機関投資家も多いようだが、著名ヘッジファンド・マネージャーや実業家などが率先してクリプト系ヘッジファンドを立ち上げ始めているため、今後は機関投資家が仮想通貨市場に流入するのも時間の問題かと予想される。

最たる例はBlockTower Capital(ブロックタワー・キャピタル)やGrayscale Investments(グレイスケール・インベストメンツ)だろう。前者のBlockTower Capitalは元ゴールドマン・サックスのヴァイス・プレジデントMatthew Goetz(マシュー・ゲーツ)氏と、シカゴ大学の元ポートフォリオ・マネージャーAri Paul(アリ・ポール)氏が共同設立した大手ヘッジファンドである。

2017年に設立したばかりであるにもかかわらず、7月と10月、すでに2度のICOに参加している。Ethereum(イーサリアム)のスマートコントラクトを採用した世界最速のゲーム・プラットフォーム「ファン・フェア」を提供するFunFair Technologies(ファンフェア・テクノロジーズ)と、ビットコインおよびデジタル決済のRipio(リピオ)によるものだ。このICOを通して、FunFair Technologiesは総額2,600万ドルを、Ripioは3,700万ドルを調達した。

また、「ビットコイン・インベストメント・トラスト(GBTC)」を開設したGrayscale Investmentsは、デジタル・カレンシー・グループ(DCG)の設立者、Barry Silbert(バリー・シルバート)氏 が2013年に立ち上げた仮想通貨投資スタートアップだ。Silbert氏自身は国際投資銀行フーリハン・ローキーでキャリアを積んだ凄腕起業家として、世界的に高い評価を受けている。

着実に知名度を上げているブロックチェーン関連ファンド

ブロックチェーン関連プロジェクトへの投資に焦点をあてたヘッジファンドは、前述したBlockTower Capitalのほか、Blockchain Capital(ブロックチェーン・キャピタル)、HyperChain Capital(ハイパーチェーン・キャピタル)、Polychain Capital(ポリチェーン・キャピタル)、Block View Capital(ブロック・ビュー・キャピタル)なども、着実に知名度を上げている。

中でもHyperChain Capitalは、最強の仮想通貨ネットワークとの間で信頼を誇るヘッジファンドとして知られる。ポートフォリオはビットコイン、Ethereumといった仮想通貨の王道から、Tezos(テゾス)やBancor(バンコール)などICOで巨額の資金を調達したトークンで構成されており、ニューヨーク・タイムズ紙やロイター、フォーブス誌を含む国際メディアへの露出度も高いことから、クリプト投資初心者にも安心感を与えている。

「クリプト系3大ヘッジファンド」の一つといわれるPolychain Capitalは、「高リターンを追求する」というヘッジファンド本来の投資スタイルをクリプト市場に適用したスタートアップだ。2017年8月にメッセージアプリ「Kik」が発行する仮想通貨「KIN」に投資したのを皮切りに、10月にはBasecoin(ベースコイン)、Orchid Lab(オーキッドラボ)のICOに立て続けに参加している。

仮想通貨そのものに焦点をあてた、クリプト資産重視型ファンドも多数

仮想通貨そのものに焦点をあてたファンドも多数ある。Crypto Currency Fund(クリプト・カレンシー・ファンド)、General Crypto(ジェネラル・クリプト)、Cryptor Trust(クリプトー・トラスト)、Crypto Lotus(クリプト・ルータス)などが該当する。

Crypto Asset Management(クリプト・アセット・マネージメント)による「Crypto Asset Fund(クリプト・アセット・ファンド)」は、5種類のクリプト系ファンドを提供している。「クラスT(トレーディング)」「クラスL(レンディング)」「クラスI(インデックス)」「クラスB(ビットコイン)」「クラスE(イーサリアム)」だ。

クラスTは仮想通貨からトークン、ICOまで、幅広いクリプト資産でポートフォリオが構成されている。クラスBはその名のとおり、ビットコインに特化している点が特徴だ。過去に「クリプト・カレンシー・ファンド(CCF)」や「テラ・キャピタル・ファンド(TCF)」を設立し、世界初のビットコイン・ファンドの立ち上げにも携わったTimothy Enneking(ティモシー・エネキング)氏によって設立された。

General CryptoはRipple(リップル)やGolem(ゴーレム)など 、特にアルトコインを中心としたクリプト資産への投資を行っている。ブロックチェーン・ベースの資産と、「コンセンサス・レジャー技術(Rippleでも採用されているP2P型分散型台帳技術)」が、投資市場の常識を覆すとの発想だ。

同社を運営するのはZach Hamilton(ザック・ハミルトン)氏やLogan Kugler(ローガン・クーグラー)氏ら、若手実業家集団だ。Hamilton氏はアーリーステージ・スタートアップへの投資をメインとする投資会社Venture51(ベンチャー51)の「Entrepreneur In Residence(住み込み実業家)」として活躍する一方、2013年からクリプトトレードを行っている。仮想通貨取引所Bittrex(ビットレックス)の共同設立者兼CEO、Bill Shihara(ビル・シハラ)氏がアドバイザーを務めている。

CMEなど、国際大手取引所がビットコインの先物取引開始か

上記で紹介したほかにも、多様多種な興味深いヘッジファンドが、クリプト市場に進出している。その一方でクリプト系投資市場は、着実に「メジャー路線」へと舵を切っているようだ。2017年下半期は、CMEやCBOEグローバル・マーケッツ、ナスダックといった国際大手取引所が、ビットコインの先物取引を計画、準備を進めた。2017年11月にはフランスの資産運用会社TOBAMが、ビットコインの価格に連動する欧州初のミューチュアル・ファンド(投資信託)「TOBAMビットコイン・ファンド」 の開設を発表した。フランス金融市場庁(AMF)の承認を受けているという点で、投資家間で信頼感を高めるだろう。

このように世界中の関心が仮想通貨や分散型台帳技術に集まる中、ビットコインの先物取引は今後ますます加熱すると予測される。市場構造自体を完全に変えるような、新たな投資・資産運用時代の幕開けのきっかけとなりそうだ。(提供:MUFG Innovation Hub

【オススメ記事 MUFG Innovation Hub】
MUFGのスタートアップアクセラレータ、11月28日より第2期募集開始!
アナリストと自然言語処理レポートの共存 ゼノデータ・ラボ座談会より
新しいFinTechか? 「RegTech」が変える金融規制
「AIによる外貨預金のアドバイザー」を目指すじぶん銀行

―― 引用ここまで ――

情報元: ZUU online
元記事: 資産運用の歴史を塗り替えるか?「クリプト系ヘッジファンド」が加速

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする